妥協せざる人々

映画館に観にいった映画についての感想文。

ドグマ・不純の誓い
―于颪辰娠撚茲亡脅佞靴燭
⊂暖饉圓箸靴討領場を明確にするぞ
1撚茣嫋泙竜_颪浪真佑砲睚薪であれ
け撚茲呂燭世修譴世韻農斬なんて持ち込むな
ケ撚茲乏壁佞韻鷲要ない
ι埔鰺な文章で失笑を買え
他人の価値観からの脱却を図れ
╋欧覿欧訖様佑竜せちを逆撫でてみろ
ナンバー・ワンではなく、ロンリー・ワンを目指せ(泣)
“映画好き”を自称しつつそれを貶める人間に憧れろ(号泣)


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お詫び
ただいま、個人的な理由により映画鑑賞が困難となっております。テレビ放送、あるいはビデオグラムなどでは鑑賞しておりますが、映画フィルムと劇場スクリーンがあってはじめて映画鑑賞が完成するという考えの下、当ブログのテキストは、劇場での鑑賞作品の感想に拘らせていただきたいかと存じます。暫しお待ちいただければ幸いです。
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おかげ様をもちまして“未公開または書きかけ”のテキストが100を越えました。観たこと自体忘れている作品も少なくありません…。こんな僕を許してください。
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女の愛情、男の捏造  悒船Д鵐献螢鵐亜
JUGEMテーマ:映画

.リント・イーストウッド監督作品『チェンジリング』


08年/アメリカ/142分/カラー 配給:東宝東和 原題: CHANGELING 字幕翻訳:松浦美奈(もはや字幕の新女王やね) 鑑賞状況:6人 個人的タイトル『ジ・アグリー・アンダーニース』

予告編


06年の『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』に続くクリント・イーストウッド監督の新公開作です。でも次作『グラン・トリノ』も既に完成しているようです。すごいな、老いて益々精力的ですね。私は件の2本は見逃してしまいました。ですから『ミリオンダラー・ベイビー』以来ということになります。主演は09年3月現在ブラピのパートナーであるアンジェリーナ・ジョリーさん。出演作は『スカイキャプテン』だけしか観ていないと思うんですが、顔の造作からするとどちらかというと苦手なタイプです。余計なお世話ですがノーメイクの方が良いのではないかと、特に厚いくちびる(ここまでくると露悪的な…)が際立つ濃い口紅はどうかなと。でもここでは当時の職業婦人をみごとに演じているようです。突然ひとり息子が自宅から失踪、しばらくしてやっと戻ってきたのは他人だった。サスペンスなんでしょうか?

 常々思っているので別のブログでも書いたことなのですが、警察や自衛隊などといった存在は(表向きは)治安維持目的の暴力装置であって道徳などではない、これが私の基本的な考え方です。そこに正義の判断を求めようとしても“民事不介入”などとにべもなく言われたりします。でも私たちには彼らが考える正義を要求したりします。不透明で時に日常と乖離している正義。これはよく言われるとおり、疾病治癒あるいは進行遅延・鎮痛目的に使用される毒を薬と呼ぶこととまったく同じでしょう。だから副作用もある。あるいはハサミも凶器になるのだということです。この映画は母親の息子への愛というカタチを借りてあってはならない副作用を扱った映画のように思われます。それにアメリカに於ける自立女性の戦前の困難状況を扱ってもいるように思います。夫婦が当事者だった場合このような精神病院への強制収容などということにはなっていなかったでしょう。つまり女性の自立への妬み嫉みがあったこと、十分に男尊女卑の時代であったことの確認をしているようです。この映画でもジョリーさん同様まともなのに精神病院へ強制収用された女性(エイミー・ライアンさん)との交流が出てきます。患者はほとんど女性でした。精神病院が実態として警察に不服従な女性への、裁判を経なくてもできる懲罰の場所となっている、私刑の場所となっている。拷問は治療と名付けられているのです。この絶望とどう対峙すれば良いと言うのでしょうか。イーストウッド監督はアメリカの負の歴史・精神史を語っているのでしょうか。

 この映画のことをボンヤリ考えている時、昔このような警察に対する戦慄を覚えた事件があったことを思い出しました。88年に堺市であったいわゆる「警察官ネコババ事件」です。普通の主婦が家業の店先で拾った現金を善意で交番に届けたものの、受け取った巡査がネコババを働き逆にその主婦(しかも身重だった)を署内総出で犯人にでっち上げていったという身の毛もよだつ事件でした。ネコババを隠蔽しようとした訳です。逮捕までしようとしましたが、かかりつけの産科医の猛反対で実現しなかった。これは事件解決前からワイドショーなどでも大いに取り上げられました。嘘つきは警察の始まりだと思いましたよね。そして恐ろしくなった。権力が暴走し全てを否定される恐怖。現在でも警察の不祥事は後を絶ちません。なぜこのような事例を一括管理分析して警察全体として共有しないのか。縦割りだからか?各地方自治体の警察で同じことが同じだけ繰り返されていくようです。

 この映画を語るとき絶対に落としてはならないのが、ジョン・マルコヴィッチさん演ずる牧師でしょう。ロス市警の堕落を批判し一貫してジョリーさんを擁護していますが、その人の行動やその善悪を云々したいのではなく、彼が布教のために有しているラジオ局というメディアが、たとえ小さくとも警察の不祥事、いやマフィア化・権力に胡坐をかいた悪行を世間に告発し浄化運動の大きなうねりを作り出したということです。ジョリーさんの悲劇よりむしろこちらこそがイーストウッド監督が言いたかったことなのではないか、と思うこともあります。次作『グラン・トリノ』に想いを馳せます。権力には対抗するチカラを持てと、毅然とした態度をとれと。でもこれも使い方次第なんですよね。ところでイーストウッド監督は死刑制度にはどういう立場なんでしょうか。

 出演者の演技はとてもすばらしいと思います。ロス市警の警部役のジェフリー・ドノヴァンさん、シリアル・キラー役のジェイソン・バトラー・ハーナーさんは今後のより一層のご活躍が期待されます。また連続殺人の手助けをし、事件解決のきっかけになった従兄弟の少年役エディ・オルダーソン君も賞賛したいと思います。

 例えば今、このような警察批判劇映画を日本で作れるのでしょうか。企業ありきの委員会映画では難しい気がします。4年前に完成されていた高橋玄監督の『ポチの告白』はやっと今年ロードショー公開されました。あるいは『金環食』みたいな汚職ものはどうでしょうか、『小説吉田学校』みたいな映画は成立するでしょうか。これだったらエンタテインメントとして成り立つかもしれません。でもなんだかんだとエグイ話はオミットされそうです。その筋のウラ通りも当然オミットされるでしょう。あくまでも政治群像劇として。誰よりもハリウッドに憧れていたはずの、でも無欲のような滝田洋二郎監督に先を越されてしまった原田眞人監督あたりがやりそうな気がします。ガンガレ!なんてったって『金融腐食列島・呪縛』だって忠臣蔵なんだから判りやすいよね(観てないのによく言うよ…)。とりあえず『ポリスアカデミー』レベルから始められないでしょうか。邦画が熱い!なんて言われてますけど、日本ではもはや児童向けアニメーションと人命を担保にした男と女の戯言しか作られないのでしょうか。21世紀の世界の片隅で“愛してるのに死にたくねぇ〜よぉ”ってナンなんだよ。そろそろ起きろよ、と上から目線。

  パンフレットは600円。印刷・成旺印刷/製本所記載なし/デザイン・KK DESIGN/編集・東宝ステラ。A4中綴じ左開き(横組み)表紙込み32P。表紙4P(表2は写真、表3は『フロスト×ニクソン』広告)、写真9P、イントロダクション1P、ストーリー2P、吉野朔実(漫画家)テキスト1P、黒沢清(映画監督)テキスト“イーストウッドは小津に近づいてる2P、アンジェリーナ・ジョリーのインタビュー1P、キャスト・プロフィール(アンジェリーナ・ジョリー1P・6名分1P)2P、クリント・イーストウッドのインタビュー1P、スタッフ・プロフィール12名分2P、ウォルター・コリンズ失踪事件紹介1P、プロダクション・ノート3P、芝山幹郎(映画評論家)テキスト2P、クレジットと奥付1P。イントロダクション、ストーリー、キャスト&スタッフ・プロフィール、プロダクション・ノートは公式サイトと同文、無料で読むことができる。ほとんどのテキストが流用となっていますので300円でお願いします。




公開資料

チラシ





 イーストウッド監督自身によるサントラ盤は16トラック入り2625円。ランブリング・レコーズより発売です。右の輸入盤の方がジャケットが素敵ですね。
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